Markdown 記法
日本の法律文書を組み上げるための拡張 Markdown 記法。Markdown が普段書く Markdown とほとんど同じ書き方ですが、見出しレベルとリスト入れ子で「編 / 章 / 節 / 款 / 条 / 項 / 号 / 細目」を表現します。
最小サンプル
--- title: テスト規程 doc_type: regulation --- # テスト規程 ### 第1条(目的) 1. 本規程は、テストを目的とする。 1. 二項目目もこのように書く。 ### 第2条(適用範囲) 1. 本規程は会社のすべての労働者に適用する。
これを /playground や /format に貼ると PDF が出ます。 最小限はこの形 — あとは doc_type を変える / 章を増やす / 項以下の入れ子を増やす、の組み合わせです。
1. Frontmatter (YAML)
文書の先頭に --- で挟んだ YAML を置きます。すべて任意。
| キー | 型 | 意味 |
|---|---|---|
title | string | 表紙・ヘッダーに使う題名。Markdown 本文の # 見出し でも代替可 |
doc_type | string | law / contract / regulation / terms (日本語名 法令 等も可)。番号体系のプリセット選択 |
org | string | 制定主体(例: 株式会社ネットコンパス)。表紙に表示 |
enacted | string / list | 制定・改訂の履歴。複数指定可(YAML リスト) |
numbering | dict | 項・号・細目の番号スタイルを doc_type プリセットから個別に上書き(後述) |
style | dict | 条タイトル位置・行間・インデント等の見た目を上書き(後述) |
2. 見出し階層
Markdown の # レベルで、編 / 章 / 節 / 款 / 条 を表現します。 本文の見出しタイトル中の「第N編」「第N章」… を見て自動判定するので、 Markdown レベル数(# の数)と編・章・節の対応は固定ではありません。
# 株式会社○○ 就業規則 ← タイトル ## 第一章 総則 ← 章 ### 第1条(目的) ← 条 ## 第二章 採用 ← 章 ### 第2条(試用期間) ← 条 ## 附則 ← 附則ブロック開始 ### 第1条(施行期日) ## 別表1 ○○の一覧 ← 別表ブロック
- 編 / 章 / 節 / 款 は
##(階層は文脈で判定) - 条は必ず
### - 「第○○章」「第○○条」の番号部分は 半角・全角・漢数字いずれでも 解釈可
- 条タイトル(カッコ書き)は省略可。
### 第3条だけでも OK - 条番号を飛ばしたり同じ番号を 2 回書くと、バリデーションで警告
3. 項・号・細目(リスト入れ子)
条の中身は 1. のリストで書きます。インデントの深さで「項 → 号 → 細目」を判定します。1 段あたり 3 スペース がデフォルトです。
### 第1条(定義) 1. 本規則において、用語の定義は次のとおりとする。 1. 「会社」とは、株式会社○○をいう。 1. 「労働者」とは、本規則第2条に定める者をいう。 1. 前項の定めは、本規則の他の章にも適用する。
- 第 1 階層(
1.ベタ)が 項 - 3 スペース下げて
1.= 号 - 6 スペース下げて
1.= 細目 - 番号は
1.で書いておけば、PDF 上はdoc_typeに応じた書式 (①②③ / 一二三 / アイウ など)に自動変換 - 項が 1 つだけの条は、項番号を省略して描画(既定 —
style.first_paragraph_numberで変更可)
4. doc_type プリセット
| doc_type | 項 | 号 | 細目 | 典型用途 |
|---|---|---|---|---|
law | 1 2 3 | 一 二 三 | ア イ ウ | 法令スタイル(e-gov 準拠、既定) |
contract | 1 2 3 | (1)(2)(3) | ア イ ウ | 契約書 |
regulation | 1 2 3 | 一 二 三 | ア イ ウ | 社内規程(law と同じ) |
terms | ① ② ③ | (1)(2)(3) | ア イ ウ | 利用規約 |
個別に上書きしたいときは numbering を frontmatter に書きます:
--- doc_type: regulation numbering: paragraph: circled # ①②③ item: kanji # 一二三 subitem: katakana # アイウ ---
値として使える名前: circled ① / parenthesized (1) /kanji 一 / katakana ア / arabic 1 /fullwidth_arabic 1 / iroha イ。 ショートハンド(その文字自体)でも書けます: paragraph: ① 等。
5. 附則
本則の後に ## 附則 を置くと、附則ブロックとして描画されます。 中身は本則と同じ「### 第N条」の連なりで書きます。
## 附則 ### 第1条(施行期日) 1. この規則は、2025年4月1日から施行する。 ### 第2条(経過措置) 1. ...
附則の条番号は本則とは独立してリセットされます(第 1 条から再採番)。
6. 別表 / 別紙
## 別表1 タイトル または ## 別紙1 タイトル 形式で書きます。 中身は自由 Markdown(表、段落、リスト等)で、そのまま組版されます。
## 別表1 料金プラン | プラン | 月額 | ストレージ | | --- | --- | --- | | ベーシック | ¥1,000 | 10 GB | | プロ | ¥5,000 | 100 GB | | エンタープライズ | 別途見積 | 無制限 | ※ 表示価格は税込。年額一括払いの場合は 2 か月分を割引する。
7. 参照と引用
条文中で「第3条第2項第1号」のような参照を書くと、バリデーション時に 参照先の存在チェックが走ります(存在しない条への参照は warning)。 参照表現はテキストとしてはそのまま PDF に出力されます — ハイパーリンク化は今のところしません。
### 第5条(懲戒) 1. 第3条第2項第1号に該当する場合は、減給とする。 ← OK 1. 第99条第1項に該当する場合は… ← warning: 第99条が無い
8. 見た目の上書き(style)
条タイトルの位置や行間など、見た目を文書ごとに調整できます。 既定で十分なケースがほとんどなので、迷ったら省略して OK。
--- doc_type: contract style: article_title_position: before # before(タイトル前)/ after(番号後) article_number_width: fullwidth # fullwidth / halfwidth first_paragraph_number: false # 項が一つだけの条で項番号を出すか inline_first_paragraph: true # 条番号と第1項を同一行に text_indent: 5.25em # 本文インデント item_indent: 5.25em # 号インデント subitem_indent: 7.25em # 細目インデント line_stretch: 1.0 # 行間倍率 article_spacing: 1.2em # 条の前のアキ ---
プロジェクト共通の既定値にしたいときは、ダッシュボードの「レンダリング既定値」に 同じ JSON を保存しておくと、毎回 frontmatter に書かなくて済みます。
9. バリデーションだけ走らせたいとき
PDF を作らずに「番号の飛び」「参照切れ」を確認したいときは API リファレンス の POST /v1/validate を使ってください。 PDF 生成と違って課金されません。
困ったら jobundo-support@jobundo.jp までご連絡ください。